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2005年度期末試験の講評

2005年度試験のデータ

第1問の解答例(問題用紙により回路が異なります。)

第2問の解答例(問題用紙により回路が異なります。)

第3問の解答例(問題用紙により回路が異なります。)

第4問の解答例

以上は画像データにしてありますので、学外からもダウンロードできると思われます。

第1問
(i)グラフの配点が15点ですが、位相が進むか遅れるかを誤ると10点減点、方向があっていて多少ずれているもの5点減点。
振幅を√2のままにするなどの誤り10点減点、多少の誤り5点減点、ただし、マイナス点にはしません。
また、角周波数をωとして計算したものは減点なしです。なぜか、eが残っているものは誤りとしました。eを
瞬時電圧、複素電圧、実効値のいずれとみなしても矛盾があるためです。

(ii)(iii)簡単なはずが意外に誤っています。√2で割るのを誤った場合0点。
なぜかインピーダンスを計算しようとしているものは、意図不明で加点できません。

(iv)力率を出す式で計算していただければ、前問が誤りでもOKです。

第2問
(i)大体できています。マイナス1乗のままの式でもOKです。

(ii)意外にできていません。特に多い誤りは、直列回路で
アドミッタンス1/R+jωCなどをさらに足そうとしたものです。
誤り 1/R+jωC+1/R+jωC
正解 1/(1/(1/R+jωC)+1/(1/R+jωC))
などです。この誤りは致命的で加点なしです。

(iii)前2問ができていなければ、偶然答えがでても一切得点は認めません。
部分点は、(i)ができている場合にaの回路の力率を示して5点です。
また、正しく(計算の都合で分子分母に多数の係数がかかっていて約分されていなくても可)両者の力率を求めて、
等式を書いたものは満点。ほかに不正解(0点)として、Za=Zbとインピーダンスが等しい
(ZaYb=1、ブリッジが平衡しなくてはいけないとしたものも同様)としたものがあります。これは力率が
等しくなる十分条件ですが、これを満たす正の数R、ω、C(又はL)は存在せず。実際には、
力率、(または位相差)が等しく、インピーダンスの大きさのみが異なる条件を求めています。

第3問
(i)の方程式ができていないものはほぼ不可の評定となります。誤り1箇所で15点。2箇所で0点とします。

(ii)があっていれば、詳細を検討せず満点にしています。

第4問
(i)はおまけです。

(ii)素直にインピーダンスの虚数部分が0と計算してください。

(iii)配点は2点のみです。
ωにより位相が進んだり遅れたりする(のみ)の答案は1点。
実際は正しくないが、ω0で│Z│が最小となり電流が最大となる(共振する)は2点。
RLC直列共振回路の説明0点、一般的な事実(Rのみで電力が消費されるなど)0点。